宇治市街地や世界遺産の平等院を遠くに望む仏徳山（大吉山）はハイキングや夜景観賞に最適な穴場的スポット

宇治にある仏徳山（ぶっとくさん）は大吉山（おおよしやま）とも呼ばれる小高い山。今日は仏徳山の登山道をのぼり、宇治市街地や世界遺産の平等院が望める絶景スポットまで散策してみることに。宇治上神社前のさわらびの道（早蕨の道）を歩き、登山口まで向かうことにしました。宇治上神社も平等院と同じく世界遺産に登録されています。

宇治上神社からさわらびの道を北へ2分ほど歩くと仏徳山の登山口があります。今日の京都は蒸し暑かったですが、さららびの道周辺の美しい緑に元気をもらい、いざ登山口へ・・・。

登山口には大きな石碑があります。これは宇治に10か所ある源氏物語宇治十帖の古蹟のひとつ『総角之古蹟』（あげまきのこせき）です。宇治は紫式部の小説『源氏物語』の舞台となった土地・・・。至る所に源氏物語ゆかりの古蹟があり、宇治では古蹟めぐりをする観光客も多く見受けられます。

登山口には仏徳山の案内プレートが・・・。仏徳山の標高は約131メートルで登山道とは言え勾配は緩やかで歩きやすいため地元宇治の人々の散歩やジョギングコースともなっています。また登山道は東海自然歩道ともなっており、ハイキングを楽しむ人と出会うこともたびたび・・・。京都府内には総延長157.1キロメートルもの東海自然歩道が通っています。

いざ絶景スポットである展望台へ！展望台は仏徳山の中腹付近にあります。周りの自然を楽しみながら緩やかな勾配をゆっくりと歩き進んでいくことにしました。仏徳山では桜や山吹など四季を通じて美しい自然を楽しむことができます。

仏徳山は宇治上神社の境内の一部ともなっています。仏徳山を背景に佇む宇治上神社は小さいながらも歴史を感じる荘厳な雰囲気・・・。仏徳山はどこか神聖な空気に満ち溢れています。

登山道はつづら折りとなっており、カーブを曲がる度に今まで登ってきた道とこれから先の道の両方が見えます。今日は人とすれ違うことが少なく、静かにゆっくりと歩くことができました。観光客が一年を通じて多い京都・・・。こんなにも静かで自然豊かな散策ができるなんて最高です！

展望台へ辿り着く途中には休憩所も設けられています。登山道は緩やかなためさほど疲れてはいませんでしたが、こちらで5分ほど休憩してから再び歩き始めました。

さらに歩いていくと、木々の上から太陽光が・・・。これはもう展望台の近くの証！あと少しで展望台に到着です。絶景スポットが近いと思うと気分はワクワク！足取りも軽く先へと進みました。

登山道を歩くこと約20分、絶景スポットである展望台に着きました！展望台には風が吹き抜け、見晴らし最高！宇治の市街地が見渡せます。

展望台のベンチからしばらくのんびりと宇治市街地の景色を楽しみました。京都には仏徳山の他に五山の送り火で知られる大文字山（如意ヶ嶽）や愛宕山（あたごさん）などもハイキングコースとして人気があります。

展望台には登山をねぎらうかのように団扇も用意されています。涼しい風が吹き抜けていましたが、思わず顔を団扇で扇いでしまいました。団扇は持ち帰ると有料となりますのでご注意を！

展望台にも登山口にあったような案内プレートが！宇治橋と平等院の方向が示されています。矢印が示す平等院の方向を見てみると・・・。

平等院が見えました！屋根の鳳凰も金色に輝いています。写真は望遠で撮ったもので実際には小さくしか見えないのですが、仏徳山は京都屈指の人気観光スポットであり世界遺産である平等院を上から眺めることができる貴重なスポットです。宇治観光の際にはぜひ足を運んでみてください！

休憩も兼ねてしばらく展望を楽しんだ後はゆっくりと仏徳山を下山することに・・・。そしてもう一度さわらびの道を宇治上神社方面へと歩くことにしました。

さわらびの道も宇治で人気の観光スポット！さわらびの道の周辺には源氏物語ミュージアムや源氏物語に関連した古蹟や歌碑もあり、見どころいっぱいです。その後宇治上神社に入り本殿にお参りをして帰路につくことにしました。今日は豊かな自然に触れてすっかりリフレッシュ！こんな京都観光も良いものだとつくづく感じました。

源氏物語の舞台でもあり、世界遺産の平等院や宇治上神社も擁する歴史ロマンあふれる街、宇治。また宇治は世界からも注目されている宇治茶の本場でもあり、京都観光には外せない人気スポットです。そんな宇治にある仏徳山は標高も低く散策にぴったり！歩きやすい靴と動きやすい服装であれば十分に登れます。宇治を観光される際にはぜひ気軽に登ってみてください。平等院も遠くに望める絶景がそこには待っています。夜は夜景スポットとしても大人気！昼とは違った宇治の表情を楽しんでください。