世界遺産の下鴨神社でチームラボ（デジタルアート集団）による芸術的な光と音のイベント糺の森の光の祭を見学

世界遺産の下鴨神社ではチームラボによる芸術的な光と音のイベント『糺の森の光の祭』が開催（8月17日～8月31日）されています。チームラボとはこれまで最新のテクノロジーを駆使してデジタルと人とを結ぶ作品を数多く手がけてきたプロのアート集団のこと。いつもとは別世界の糺の森を見るために足を運びました。到着した時にはまだ空は明るく、光の点灯まで時間があったため、参道に広がる糺の森（ただすのもり）や境内を歩いてみることに・・・。

糺の森には至る所に和を感じる書道のような芸術作品が展示されていました。普段とは違う糺の森に気分はワクワク！このあとのライトアップに期待が高まります。様々な作品を見ながら本殿や舞殿のある境内の方へとゆっくり歩いていきました。

境内には外国人観光客の姿もあり、京都を代表するような人気観光スポット下鴨神社を興味深そうに見学していました。本殿前にある舞殿にも芸術作品が展示され、境内もいつもとは違う雰囲気！京都三大祭りのひとつ、葵祭りの日にはこちらの舞殿で勅使が神に祭文を捧げます。なお、下鴨神社の正式名称は『賀茂御祖神社』（かもみおやじんじゃ）ですが、古くから『下鴨さん』などと呼ばれ親しまれてきました。

本殿にお参りを済ませ、次は境内東側にある御手洗池を見学することにしました。御手洗池では毎年7月に足つけ神事とも呼ばれる『みたらし祭』が行われ、多くの人がローソクを手に御手洗池の水に足をつけ、無病息災を願います。

御手洗池を見学した後は糺の森の中にある休憩処（甘味処）の『さるや』で名物の門前菓子『申餅』（さるもち）を頂くことに。さるやは京都で人気の和菓子店『宝泉堂』が手掛けるお店で、糺の森に溶け込むような落ち着いた佇まいをみせています。

名物の申餅は約140年ぶりに復元されたお餅で、食べると無病息災のご利益が得られるとされています。柔らかくやさしい甘さの申餅は京都観光の合間のおやつにぴったり！申餅の他にも夏期にはかき氷などの提供もあり、多くの参拝客がこちらに立ち寄っていきます。

さるやでほっこりと休憩した後は下鴨神社の東側を流れる高野川の河川敷を歩いてみることにしました。こちらの高野川は出町柳の賀茂大橋で鴨川に合流する川で、春には川沿いのソメイヨシノが見事に咲きほこり、美しい桜並木を楽しむことができます。河川敷を歩いているうちに日が暮れてきたので、糺の森へと再び向かってみることにしました。

糺の森に入ってみると先ほどまでの光景とは一変、美しい光の芸術空間に！光は人の動きに反応して赤や緑、青に紫と次々に変わっていきます。また、糺の森全体にまるでシンセサイザーで水琴窟の音を再現したような幻想的な音が流れ、糺の森は『呼応する木々』という光と音の壮大なアート作品へと大変身！チームラボの作り出す幻想的な世界にうっとりと見入ってしまいました。

チームラボは最新テクノロジーと創造性を合わせ持つ会社として世界から称賛されています。糺の森にはたくさんのフルカラーLED投光器が設置され、糺の森の木々を幻想的に美しく照らしていました。

注連縄がされた巨木もご覧の通り！幻想的にライトアップされていました。糺の森の光の祭期間中の土日は楼門内（本殿前）にて『呼応する球体』というアート作品が展示されています。今回は平日でしたので見ることはできませんでしたが、糺の森のアート作品、呼応する木々を見ることができただけでも大満足でした。

光と音の世界を楽しんだ後は糺の森の南端から抜けて帰路につくことに。今日は帰るのが惜しくなるほど光と音の世界にすっかり魅了されてしまいました。

今回のライトアップイベント糺の森の光の祭の開催は8月17日から8月31日までとなっています。初の試みとあり連日のように観光客もたくさん訪れ大盛況！来年以降も開催を期待したいと思います。そしてこの糺の森の光の祭が京都の新たな観光イベントとして定着し、注目されていくことを願いたいと思います。また、下鴨神社は近年縁結びのパワースポットとしても大人気！京都観光の際にはぜひ訪れてみてください。