春の将軍塚青龍殿ライトアップ！美しすぎる満開の桜と輝きに満ちた京都市街地の夜景は圧巻

将軍塚青龍殿（せいりゅうでん）の春のライトアップに足を運びました。将軍塚青龍殿は京都市東山区にある天台宗寺院、青蓮院（しょうれんいん）の飛び地境内で、京都市街地を一望でき、夜景スポットとしても人気の東山山頂にあります。到着した時にはすっかり日が暮れて、入口の門（福徳門）の提灯のほのかな灯りがお出迎えしてくれました。

拝観受付を済ませて境内へと入り、国宝である『青不動明王二童子像』（通称青不動）にお参りするために青龍殿へと向かいました。通路の両脇には満開の桜がライトアップされ、一帯が幻想的な世界に！現在、京都各地で桜のライトアップが行われていますが、ここは観光客も少なく独占状態でした。

国宝青不動が安置されている青龍殿は大正2年（1913年）、大正天皇の即位を記念して京都市上京区の北野天満宮前に建てられた『大日本武徳会京都支部道場』を移築再建したもので平成26年（2014年）に完成しました。

靴を脱ぎ、心引き締まる思いで青龍殿の内部へ。内部の天井はとても高く、木と線香の心地よい香りが漂い、心癒される気分・・・。国宝青不動が祀られている奥殿の写真撮影はNGですが、静かに手を合わせてお参りを済ませました。なお、青不動には所願成就や開運などのご利益があるとされています。

青龍殿を出た後は京都市街地を一望できる大舞台へ。青龍殿の大舞台は京都有数の人気観光スポット清水寺にある舞台の約5倍もの広さがある木造の舞台です。桜が見頃を迎え、美しいライトアップが行われているにもかかわらず人気はまばら・・・。ここ近年増えている外国人観光客の姿も見受けられませんでした。

青龍殿の大舞台で一際目立つのが透明なガラスに囲まれた茶室！こちらは『ガラスの茶室』といい、建築デザイナー吉岡徳仁氏が手掛けたものです。通常は中に入ることはできませんが、外から眺めるだけでもその透き通るガラスの美しさに感動！なお、こちらのガラスの茶室は期間限定公開となっており、公開終了日については青龍殿にお問い合わせください。

青龍殿の大舞台からしばらく京都の夜景を楽しむことに。前日の雨のお陰で空気が澄み、夜景がクリアに見えてとても綺麗！遮るものがない青龍殿の大舞台からは圧巻のスケールで京都の夜景を楽しむことができます。なお、今回は春のライトアップに合わせて夜間でも大舞台に入れましたが、通常は朝9時から17時（16時30分受付終了）までの間となっています。また、土日祝日や秋の紅葉のシーズンなどは東山区にある青蓮院と青龍殿を結ぶバスも運行されていますので京都観光の際にはぜひ足を運んでみてください。（詳細は青蓮院もしくは青龍殿にお問い合わせください。）

大舞台から京都の夜景を堪能した後は境内にある『将軍塚』へ。将軍塚は直径約２０メートル、高さ約２メートルの塚で、桓武天皇が平安京の鎮護、安泰のために甲冑を着せた将軍の像を塚に埋めたとされています。現代にもその塚が現存しているなんて驚きですね！

先ほどの大舞台よりも更に高い場所にある西展望台に登ってみることにしました。眼下には青龍殿や将軍塚、ライトアップされた桜、そして遠くには京都の夜景・・・。感動的な春の夜景色を堪能しました！

西展望台を下りて庭園へ向かうことにしました。将軍塚青龍殿の庭園には約200本もの桜の他にも源平垂れ桃、藤、シャクナゲ、サツキ等が植えられ、また紅葉も約220本植えられています。将軍塚青龍殿は桜だけではなく紅葉の名所としても人気で、秋の紅葉シーズンには観光客で大賑わい！秋にもライトアップが開催されていますので、こちらも要チェックです。

将軍塚青龍殿で春のライトアップや京都の夜景、美しい庭園を楽しんだ後は帰路につくことに・・・。今日は観光客も少なく、静かにゆっくりと京都観光が楽しめました。門に咲く美しい桜をしばらく眺め、しっかりと見納めしてから将軍塚青龍殿を後にしました。

青蓮院の飛び地境内で東山山頂にある将軍塚青龍殿。こちらの春のライトアップでは幻想的に浮かび上がる桜や大舞台からの圧巻の京都の夜景を楽しむことができますのでぜひ京都観光の際には美しい夜の京都も堪能してみてください。また青蓮院の方でも春のライトアップが開催されていますので、将軍塚青龍殿のライトアップと合わせてぜひ楽しんでみてください。