祇園祭りの山鉾が並ぶ四条烏丸近辺で山鉾建ての様子を見学!長刀鉾⇒函谷鉾⇒月鉾⇒菊水鉾⇒鶏鉾⇒放下鉾
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7月1日から始まった祇園祭り。毎日のように様々な神事が行われ、京都の街は祇園祭り一色!祇園祭りの見どころである豪華絢爛な山鉾の組み立て(山鉾建て)も昨日から始まりました!今日はその山鉾建ての様子を見学するため四条烏丸へ向かい、四条通りにある長刀鉾から見学を開始することに・・・。長刀鉾はすでに真木が立ち上げられ(鉾起こし)大きくそびえ立っていました。
四条通りの歩道から木材が荒縄で固定されている様子がよく見えました。鉾は重さ約10トンにもなりますが、釘を一本も使わずに荒縄だけで木材は固定されます。この木材と荒縄だけで組み立てていく手法を『縄がらみ』といい、祇園祭りならではのものです。長刀鉾の次は四条通りを西へ向かい函谷鉾(かんこほこ)の鉾建てを見学することにしました。
四条烏丸交差点や烏丸通りより西の四条通りには提灯が付いたゲートがいくつも建ち、祇園祭りのムードを高めます。また、四条通りのアーケードにも提灯が取り付けられ、祇園祭りの期間中京都の街は華やかさに包まれます。7月に京都観光される際にはぜひこの華やかな街中の雰囲気も楽しんでみてください!
函谷鉾では鉾建ての真最中でした。函谷鉾の名前は中国の函谷関(かんこくかん)の故事に由来します。函谷鉾は長刀鉾に次いで2番目(山鉾全体では5番目)に巡行する『くじ取らず』の鉾です。背中に函谷鉾と書かれたお揃いの作業着を着た職人さん達が暑さの中懸命に作業をしていました。
四条通りをさらに西へ向かい、次は月鉾の鉾建てを見学することに。月鉾でも何人もの職人さんが縄がらみの手法で鉾を組み立てていました。この美しい縄目は鉾建ての見どころの一つです。月鉾は高さ、重量ともに山鉾全体の中で一番!月鉾は『動く美術館』とも称され、この後豪華絢爛な装飾が施されます。
鉾建てが完成すると内部の縄がらみの部分は外から見えなくなりますが、見えない部分にも美しさを追求する京都の町衆の心意気が現代にも受け継がれています。
月鉾を見学した後は四条通りから室町通りを北に入り、菊水鉾(きくすいほこ)の鉾建てを見学することにしました。室町通りは道幅が狭いため、道幅いっぱいに鉾が!菊水鉾でも多くの職人さん達が真剣な眼差しで作業をすすめていました。
菊水鉾の車輪が室町通りの隅に用意されていました。鉾の車輪は直径約2メートル、重さは一輪でなんと約500キロ!10トンもの鉾を支え、山鉾巡行の際の衝撃にも耐えうる木材が用いられます。
菊水鉾を見学した後は室町通りを南へ向かい、鶏鉾(にわとりほこ)の鉾建てを見学することにしました。菊水鉾同様、鶏鉾もまだ真木が立ち上がっておらず、白幣がたくさん飾られた榊を間近で見ることができました。
鉾建てで使われる荒縄は長さが5キロメートルにも及ぶのだそうです。余った切れ端を職人さんがくださったので持ち帰ることに・・・。なんだかご利益がありそうです!
鶏鉾の次は放下鉾(ほうかほこ)の鉾建てを見学するため四条通りから新町通りを北に向かいました。放下鉾でも炎天下の中職人さん達が懸命に作業中・・・。美しい縄目を目の前に見ることができました。この縄がらみには山鉾巡行の際の衝撃や歪みを吸収するクッションのような役目があります。昔の人の知恵と技術は素晴らしいですね!
放下鉾を見学し終えたところで今日の鉾建て見学を終えることにしました。休憩をとるため、堺町通り沿いにある京都で人気のうどんと甘味のお店『富美家』(ふみや)本店へと向かうことにしました。途中で通った京都の台所、錦市場では多くの観光客が店先に並ぶ商品を見て歩いていました。
放下鉾のある四条新町から歩くこと約10分で富美家本店に到着しました。富美家の創業は昭和21年(1946年)、もともとは甘味処でした。現在ではうどんと甘味のお店として京都の人々をはじめ観光客からも人気を集めています。
今回はお店で大人気のあんみつを注文しました。蜜は黒みつ、白みつ、抹茶みつから選べます。少々迷って黒みつをチョイス、おいしく頂きました。なお富美家のうどんメニューでは『富美家鍋』という鍋焼きうどんが有名です。また、先ほど通った錦市場には富美家のバームクーヘン工房『FUMIYA KYOTO』があります。
富美家本店であんみつを楽しんだ後は四条通りを通り、帰路につくことにしました。祇園囃子のBGMが流れる四条通りはお祭りムードに溢れ、これからも続く祇園祭りが一層楽しみになりました。今日鉾建てが終了したところでは、明日には曳き初めがあるはず・・・。曳き初めは誰でも参加できるので、明日は曳き初めに参加してみよう、そんなことを思いながら四条通りをあとにしました。
豪華絢爛な山鉾が注目を集める祇園祭り。豪華な装飾が施されると見えなくなってしまう縄がらみですが、鉾建ての現場ではその伝統の職人技を間近に見学することができます。ほんの数日間ではありますが、貴重な機会ですので京都観光の際にはぜひ山鉾建ての見学も検討してみてください。光る職人技に感動すること間違いなしです!
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