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下鴨神社と上賀茂神社の例祭である葵祭りは京都三大祭りのひとつで斎王代が主役の華やかで雅なお祭り

 

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今年も待ちに待った葵祭りの日がやってきました。葵祭りは下鴨神社と上賀茂神社の例祭で、平安装束の行列が都大路をねり歩く巡行(路頭の儀)は葵祭りのメインイベント!今日は午後から行列が下鴨神社を出発し上賀茂神社へと向かうところを見学することに・・・。行列の出発時間前に下鴨神社の境内に入ってみると大勢の人が・・・!今年の葵祭りは日曜日とあって、大変な混雑ぶりです!

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下鴨神社の境内では行列に参加する人たちが至る所に!花傘を手にした人がスタンバイの様子・・・。いよいよ行列が出発するようです!下鴨神社脇の下鴨本通りで見学するため急いで境内を出ました。

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下鴨本通りに出ると、ちょうど行列の先頭をゆく『乗尻』(のりじり)が下鴨神社を出発したところでした。乗尻とは行列を先導する騎馬です。沿道にはおびただしい数の見物客!さすが京都三大祭りのひとつ、葵祭りです。そして今日は天気にも恵まれ初夏の陽気・・・。都大路を彩る新緑も美しく、絶好のお祭り日和!

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乗尻の後は検非違使志(けびいしのさかん)、山城使(やましろのつかい)などが続いて通り過ぎていきました。そして牛童(うしわらわ)と呼ばれる可愛らしい子供が先頭をゆく大きな牛車も登場!葵祭りには小さな子供もたくさん行列に参加しています。

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牛車は大きな牛と共に大勢の人が押していました。牛車は御所車とも呼ばれ、勅使(天皇の御使)の乗る車です。軒に飾られた藤の花がなんとも優雅!

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葵祭りの起源は古墳時代後期の欽明天皇の時代。凶作が続き疫病が流行したため天皇が勅使を遣わし『鴨の神』の祭礼を行ったのが起源とされています。以来、賀茂祭、北の祭りなどと称されてきましたが、元禄7年(1694年)に祭りが再興されたのちは葵祭りと称されるようになりました。それは祭りの際に牛車や勅使、供奉者の衣冠にいたるまで葵の葉で飾ったことに由来し、現在でも行列に参加している人の頭には葵の葉が飾られています。

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もうそろそろ葵祭りの主役ともいうべき『斎王代』(さいおうだい)が近づいてくるというタイミングで北大路通りの方へと急いで先回りし、斎王代を待つことに・・・。北大路通りにもたくさんの見物客が行列を見守っていました。

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斎王代の列が近づいてきました。斎王代の列は命婦(みょうぶ)と呼ばれる高級女官が列の前を歩きます。いくつもの花傘や小袿(こうちき)を着用した命婦はお祭りに一層華やかさを添えています!葵祭りの行列はまるで平安絵巻のようです。

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いよいよ目の前に斎王代が!斎王代は『腰輿』(およよ)と呼ばれる輿に乗っています。豪華な十二単に身を包んだ斎王代はとても穏やかな表情でまっすぐ前を見据えていました。斎王とは伊勢神宮や賀茂神社(上賀茂神社と下鴨神社)に巫女として奉仕した未婚の内親王や女王(親王の娘)のことをいい、斎王代はそれに代わる人です。現在では京都在住の未婚女性の中から選ばれています。

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斎王代の前後には童女(わらわめ)と呼ばれる小さな女の子達の姿も・・・。大人達と共に頑張って歩いていました!行列は総勢約500名、行列の長さは約1キロメートルにも及びます。華やかな斎王代の行列が上賀茂神社へと向かっていくのを北大路通りで見届け、再び下鴨神社の境内へと戻ることにしました。

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下鴨神社の境内へと戻ると、行列の出発前ほどではないものの、まだまだたくさんの人がいました。お祭りの見学と京都観光を兼ねて京都を訪れた人も多かったようです。外国人観光客も多く見受けられました。

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社務所の前では『御葵桂』(おんきっけい)という葵の葉と桂の葉を合わせた縁起物が授与されていました。葵祭りの日限定とあって多くの人が買い求めていました。

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お祭りを見学した後は甘いスイーツで休憩タイム!下鴨神社近くの甘味処(和カフェ)の『茶房いせはん』のソフトクリームを求めて下鴨神社をあとにしました。お店へと向かう際に通った下鴨神社の参道の糺の森(ただすのもり)は太古の時代からの自然が今なお生き続けている癒しの森で、近年はパワースポットとしても人気を誇っています。

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糺の森から歩くこと7、8分、河原町通り沿いにある茶房いせはんに到着しました。こちらのお店はぜんざいやあんみつなどの和スイーツがおいしい甘味処で大変人気があります。今回のお目当ての『いせはんソフト』というソフトクリームはテイクアウト専用メニューです。レジでひとつ注文し、お店近くの鴨川の河川敷で楽しむことに・・・。

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鴨川の河川敷には多くの人がいて、仲良くおしゃべりしているカップルや川に入って遊ぶ子供など、それぞれが思いおもいに休日を楽しんでいるという感じでした。そんなほのぼのとした光景の中で食べるソフトクリームは最高!いせはんソフトには抹茶ゼリーにあんこがたっぷりと入り、贅沢な内容です。

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出町柳に近いこのあたりの河川敷からは五山の送り火の大文字も見えます。ソフトクリームを食べながら、鴨川や遠くの山々を眺めてしばらく時を過ごしました。そして今日見学してきた葵祭りを振り返り、また来年も見学しようと心に決め、家路につくことにしました。

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祇園祭り、時代祭り、そして今日の葵祭り・・・。京都三大祭りはどれも華やかで豪華絢爛です。京都観光の際にはぜひお祭りの見学も検討してみてください。特に葵祭りは京都最古のお祭りであり、王朝の文化や伝統を残す数少ないお祭りです。新緑まぶしい季節、葵祭りの見学も兼ねてぜひ京都観光を楽しんでみてください。

 - お祭り

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