枯山水の龍安寺の石庭(方丈庭園)を見学した後は今宮神社の門前名物一和のあぶり餅でほっこりくつろぎタイム
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京都市右京区にある人気観光スポット龍安寺。世界遺産にも登録されている龍安寺は宝徳2年(1450年)細川勝元によって創建された禅寺です。突き刺さるような真冬の冷たい風にもめげず、有名な石庭を見学するため龍安寺へと向かいました。
入口の山門のところには立派な門松が!海外からの観光客も物珍しそうに門松を見つめていました。この山門は江戸時代中期に建立されたものです。立派な門松に迎えられ、この先に広がっている禅寺の世界に気持ちが高まります。
山門を抜け、庫裡(くり)へと向かう途中には一部開花している梅の木がありました。鮮やかなピンク色の梅の花はぷっくりとしていてなんとも可愛らしいですね!色合いが寂しくなりがちな冬の景色に彩りを添えてくれていました。
庫裡は本来台所の意味を持ちますが、禅宗のお寺では庫裡を玄関としているところが多いのだそうです。龍安寺も庫裡が玄関(拝観受付)となっています。庫裡へと続く石段の脇には龍安寺垣と呼ばれる菱形の竹垣が見受けられます。
拝観受付を済ませ、靴を脱いで中へと入りました。玄関はまるで広間のように広く、漢詩の書かれた大きな屏風が目を引きます。平日にもかかわらず拝観に訪れていた人は多く、特に外国人観光客の姿が多かったように思います。この先に石庭が待っているかと思うとワクワクし、一刻も早く石庭に向かいたくなりました。
石庭に着きました。石庭は幅約25メートル、奥行きは約10メートル、三方が1.8メートルの土塀に囲まれた枯山水の庭園です。大小合わせて15個の石が配置されています。缶コーヒーのコマーシャルでタモリさんもこの石庭を訪れていました。タモリさんが座っていたあたりに腰をかけ、しばし石庭を眺めていると心が落ち着いていくような感覚がしました。石庭は誰の手によって作庭されたのか、どのような意味が込められているのが現在でも正確には解明しておらず謎に満ちた庭ですが、そのミステリアスさがまた人々を魅了するのでしょう。
石庭を見学した後は境内にある鏡容池(きょうようち)の周りを散策しました。その字のごとく水面には青空や緑が鏡のように映っていました。四季折々の自然も楽しめるので、散策には最高です。波が立たない鏡のような水面を見つめていると心が洗われていくようなスッキリとした気分になりました。心をスッキリとシンプルに整理しなさいと禅の教えを表しているのでしょうか。
龍安寺ですっかり心が洗われたような気分になったところで、次は今宮神社(玉の輿神社)の門前名物、あぶり餅を食べに向かいました。今宮神社の東門に続く参道には2軒のあぶり餅屋さんが向かい合って営業をしています。今回は創業千年以上の歴史を持つ『一和』(いちわ)に入ることにしました。一和は日本最古の和菓子店ともいわれています。
店頭であぶり餅は焼かれています。こんがりとお餅の焼けた香ばしい香りが店頭にはいつも漂い、この香りを嗅ぐといつもお店に吸い込まれるように入ってしまいます。雨の降る日も雪が舞う日も店頭でお餅を焼くのだそうです。
一和の一階の席に案内されました。竹串に刺さった小さな餅は焼き目が香ばしく、たっぷりかかった甘い白味噌のタレとの相性もぴったり!飽きが来ない素朴な味わいで、13本あっという間に平らげてしまいました。おいしいあぶり餅を食べると気分がほっこりします。和室の客席でしばしくつろぎました。
お店でくつろいだ後は一和の地下にある井戸を見学させていただきました。らせん状の階段を降りて、水が溜まっているところまで行くことができます。うす暗い井戸であるにもかかわらず、おどろおどろしいものはなく、どこか神秘的な雰囲気がしました。京都で最古の井戸ともいわれているそうです。
龍安寺の石庭は知名度が高く人気がありますが、京都には他にも名庭園と呼ばれる美しい庭が多数存在します。庭ごとに特徴があり、独自の魅力を放っています。京都観光の際には名庭園にもぜひ足を運んでみてください。また、門前名物の菓子もぜひ味わってみてください。素朴な味わいは疲れを癒し、気持ちもほぐしてくれることでしょう。
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