幕末の新選組ゆかりの壬生寺(みぶでら)は近藤勇の胸像などの見どころがある歴史ファンの聖地
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四条通りから坊城通りを南に向かって5分ほど歩いた場所にある壬生寺を訪ねることにしました。壬生寺は幕末期に活躍した新選組の屯所となっていたことで有名なお寺です。土曜日で天候も良かったためか、お寺にはたくさんの人の出入りがありました。
壬生寺の創建は正暦2年(991年)、地蔵菩薩立像を本尊とする律宗のお寺で、厄除けや開運のお寺として信仰されてきました。境内は広々としていて地域の人々の憩いの場でもあるようです。この地で近藤勇はじめとする新選組の隊士達は砲術、剣術、馬術などの兵法を学んでいました。また壬生寺は重要無形文化財『壬生狂言』発祥の地で、毎年春と秋に狂言が公開されています。
本堂の隣には平成元年(1988年)、壬生寺創建1000年を記念して改築された『千体仏塔』があります。明治時代の区画整理の際に京都各地から集められた石仏をミャンマーのパゴダ風に安置しています。異国の雰囲気が特徴的ですね!
境内の阿弥陀堂奥には新選組隊長近藤勇の胸像や新選組隊士のお墓などがある『壬生塚』があります。こちらは新選組ファンをはじめ歴史好きの人が多く訪れる聖地のような場所です。
近藤勇の胸像の近くまで行ってみました。口を真一文字に結び、力強く前を見据える表情からは彼のエネルギッシュな生き様が伝わってくるようでした。胸像周辺は特に人が集まっていて、胸像を写真におさめたりしていました。
壬生寺を出た後は、近くにある老舗の和菓子店『金つばの幸福堂』に立ち寄りました。幸福堂周辺には壬生寺と同じく新選組ゆかりの『旧前川邸』、『八木邸』などがあり、新選組の思想と理念を表す『誠』の字が描かれた旗がいたるところに見受けられます。こちらのお店にも誠の旗が・・・。
金つばの幸福堂の名物は店名にもある『金つば』です。小豆の金つば、白小豆の銀つば、サツマイモの芋金つば、宇治抹茶の抹茶金つばの4種類ありますが、期間限定で他の種類が販売されることもあります。優しい甘さとモチっとした食感が魅力です。芋金つばを購入したところ、店員さんが椅子を用意してくださり、お茶まで出していただいて、店内でおいしく頂くことができました。
金つばの幸福堂を出た後は、京都観光のガイドやイベントを企画している『ことぶら』主催の『スイーツを楽しむ会』に参加することに・・・。会場は写真家の堀出恒夫(ほりでつねお)さんの写真スタジオ『第一スタジオ』で、壬生寺や金つばの幸福堂からすぐ近くの場所にあります。
スイーツを楽しむ会ということで、第一スタジオに入るとことぶらのスタッフの方がスイーツをすぐに用意してくださいました。用意してくださったのは京都の一乗寺に店を構える『一乗寺中谷』の『絹ごし緑茶てぃらみす』、そして宇治に本店を構える宇治茶の老舗『伊藤久右衛門』の季節限定和菓子『さくら抹茶だいふく』。10人ほどの参加者の方々と楽しく歓談しながら頂きました。今回はスイーツを楽しむ会でしたが、ことぶらでは毎週のように京都観光に関する様々なイベントを開催していて、各種メディアにも多数取り上げられています。古都京都のことを楽しく勉強したい、京都好きな人と交流したい、ことぶらはそんな人にぴったりです!ことぶらのホームページに詳細が載っていますので、ご覧になってみてください。
スイーツを楽しむ会には写真家の堀出恒夫さんも参加されていました。プロの写真家を目の前にすると緊張してしまいましたが、気さくでにこやかにお話をしてくださるのですぐに緊張がほぐれ、リラックスして様々なお話をお聞きすることができました。そしてなんと写真の撮影テクニックを実演で教えてくださることに!本日用意されたスイーツの一つ伊藤久右衛門のさくら抹茶だいふくを被写体にして、様々なテクニックを伝授してくださいました。
モニターに映し出された大福はとてもリアルで質感もしっかりと伝わってきます!プロが撮る写真というのは一味も二味も違うとつくづく感じました。伝授してくださったコツ、テクニックは今後に活かそうと思います。
堀出恒夫さんは30年以上ものキャリアのある写真家で、実績の数は計り知れません。8年間、伊勢神宮の61回目の式年遷宮の専属カメラマンとしても活躍され、歌舞伎俳優の片岡秀太郎さんの専属カメラマンとしても現在活躍されています。また、宮川町にある花街においても写真を多数撮られています。宮川町の各所に貼られている京おどりのポスターも堀出恒夫さんが撮影されました。おだやかな人柄の中にも写真に対する情熱を感じ、お話の内容にすっかり魅了されてしまいました。
歌舞伎俳優片岡秀太郎さんの遊女姿の写真です。遊女の妖艶な表情がリアルで、俳優さんが実際にその場にいるかのような感覚になりました。被写体の演じる力が素晴らしいのもあると思いますが、何といっても撮影の技術が素晴らしいのだと思います。堀出恒夫さんは個展も開催されていますので、ぜひチェックしてみてください。
新選組ゆかりの地は壬生寺や旧前川邸等の他にも西本願寺や光縁寺などいくつもあります。華やかで優雅な平安の都のイメージが色濃く残る京都の地ですが、激動の幕末期や戦国時代など、様々な時代の歴史が刻まれています。長い日本の歴史に思いを馳せながら京都観光を楽しんでみてください。新たな京都の魅力にきっと出会えることでしょう。
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