東山七条付近にある清水一芳園のカフェ（茶処一祥）で提供されている天然まぐろ丼は1日20食のみの限定メニュー

日に日に秋の気配が深まってきました。秋になると、食欲の秋ということでガツンとおいしいものが食べたくなります。そこで東山七条付近にある日本茶の専門店『清水一芳園』（しみずいっぽうえん）のカフェ（茶処一祥）で提供されている1日限定20食の天然まぐろ丼を求めてお店に向かうことに。七条通りを東大路に向かって歩いていると京都国立博物館付近には多くの人が。琳派誕生400年記念の特別展覧会が開催されている期間中でした。

東大路に突き当たりのところ（東山七条）には真言宗智山派総本山の智積院（ちしゃくいん）があります。智積院の境内にある収蔵庫には長谷川等伯一門による『桜図』『楓図』などの桃山時代の障壁画がたくさん収蔵されています。

せっかくなので境内に入ってみました。昭和50年に建設されたという大きな金堂の壁には鮮やかな五色幕が掛けられていて、一部始まっていた紅葉の色彩と相まって、色彩豊かな境内となっていました。紅葉のハイシーズン前の平日ということもあって境内には人がほとんどいなくて静かでした。境内には名勝庭園がありますが、あいにく改修工事中とのことで入園は次の機会にすることに。智積院のすぐ近くの清水一芳園のカフェに向かいました。

智積院から歩いて数分程度、東大路に面してお店はあります。緑色の暖簾、看板はいかにも日本茶専門店らしい雰囲気ですが、すっきりとした黒い壁や入口の扉などからはどこかモダンな雰囲気も漂います。

店内に入ってすぐのところにカフェコーナー茶処一祥があります。全体的に清潔感があり、窓が広いので東大路に面した窓際の席には自然光が降り注いでいました。壁には素敵な掛け軸もかかっています。カウンター席もありましたが、自然光の差し込む明るい窓際の席に座ることに。

まぐろ丼は1日限定20食。お昼どきなので売り切れの可能性も・・・。店員さんに尋ねてみるとまだ大丈夫とのことでホッとしました。お腹がすいていたので、まぐろ多め丼を注文することに。

運ばれてきたまぐろ丼を見てびっくりしました。ゴロっと大きめにカットされた赤身のまぐろが山盛りです。さすがまぐろ多め丼！まぐろは和歌山の那智勝浦から産地直送された天然もので、自家製胡麻醤油タレの下味がつけられています。

まぐろ丼には生卵も付いてきます。白身と黄身に分け、黄身だけを乗せることにしました。赤身のまぐろに卵の黄身の濃厚なうまみがよく合います。卵なしでも十分においしいのですが、卵を加えることで味の変化も楽しめます。

食後のデザートには『ちょっと清水パフェ』という、ハーフサイズの抹茶パフェを注文。日本茶専門店というだけあり、パフェには抹茶がふんだんにかかっています。ハーフサイズとは思えないくらいたっぷりと内容盛りだくさんの抹茶パフェにしばし舌鼓。お茶屋さんの提供する和スイーツは最高です！

お腹が満たされたところで、今度は店内を見て歩きました。店内には様々なお茶の他、茶器や和雑貨などがたくさん並んでいました。繊細な茶器はうっとりするような美しさで、部屋に飾っておきたい気分になりました。

東山七条付近には智積院の他にも三十三間堂や豊国神社などもあり、見どころがいっぱいです。アクセスも良好ですのでぜひ散策してみてください。また、京都には清水一芳園のようにカフェを併設したお店は数多くあり、そのお店こだわりのメニューを楽しむことができます。京都観光の際にはぜひおいしいグルメも加えてみてください。旅が一層楽しくなることでしょう。